むちうち(頚椎捻挫)の基礎知識|症状タイプ・経過別ケア・再発予防まで
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むちうち(多くは頚椎捻挫)は、急な外力で首がムチのようにしなって起こる障害の総称です。痛みだけでなく、頭痛・吐き気・めまい・耳鳴り・しびれ・倦怠感など多彩な症状を伴い、画像検査で異常が乏しくても日常生活を大きく妨げます。本稿では症状タイプ・発症タイミング・経過別ケア・セルフケア・再発予防まで、実用的にまとめました。

むちうちとは(画像で映りにくい理由)
むちうちは首周りの筋・靭帯・椎間板・関節包・神経が一度に刺激を受けた状態で、交通事故の追突・スポーツの衝突や転倒、重量物の反復作業などで発生します。特徴として、微小損傷や機能障害が中心のため、レントゲン・CT・MRIで目立つ異常が見つかりにくい場合があります。画像で異常が薄くても、圧痛・可動域制限・姿勢崩れ・頭痛・自律神経の乱れなどは現実に起こりうるため、詳細な問診と徒手評価が欠かせません。
症状タイプ(代表例)
| タイプ | 主な症状とポイント |
|---|---|
| バレ・リュー型 | めまい・耳鳴り・吐き気・頭痛など自律神経症状が目立つ。頚部の過緊張や交感神経の過活動が関与。 |
| 神経根症状型 | 首〜肩〜腕の痛み/しびれ、頭痛。椎間孔付近で神経根が刺激・圧迫されやすい。片側優位が多い。 |
| 脊髄症状型 | 巧緻動作の不器用さ、下肢の違和感、頻尿・残尿感など。中枢神経の関与が疑われ、医療機関での精査が最優先。 |
発症のタイミングと遅発性
事故直後はアドレナリン分泌で痛みを感じにくく、6〜48時間後に首肩の痛み・頭痛・吐き気などが目立ってくることは珍しくありません。さらに1〜4週間かけてじわじわ表面化する遅発性もあります。「軽いから大丈夫」と放置して数か月後に悪化する例もあるため、受傷直後からの早期評価と適切なケアが重要です。
経過別の基本方針(急性/亜急性/慢性)
| 時期 | 主な訴え | 方針/具体策 |
|---|---|---|
| 急性期 受傷〜約2〜4週 |
強い痛み、可動域の大幅減、頭痛・吐き気 |
|
| 亜急性期 約1〜3か月 |
痛みは漸減、張り・詰まり・可動域制限 |
|
| 慢性期 約3か月〜 |
動作時痛、気象や疲労での変動、慢性頭痛 |
|
整骨院でのケア(評価〜再発予防)
評価
受傷機序、症状の推移、生活での困りごと、既往歴・服薬、姿勢・呼吸・可動域・触診を丁寧に確認し、過敏域の把握と安全域の設定を行います。
鎮痛と機能回復
- 医師の診断・方針に沿い、温熱/電気などの物理療法とやさしい徒手で鎮痛
- 頚部だけでなく肩甲帯・胸椎・骨盤の協調を再学習
- 等尺性→低負荷可動→安定化の順で段階的に強度を上げる
生活アドバイス
- 枕とモニタ位置、キーボード高さ、スマホ角度の最適化
- 60分に1回は立ち上がり、首肩のマイクロムーブ
- 入浴・睡眠・栄養・水分で回復力を底上げ
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Work Up整骨院|〒810-0004 福岡県福岡市中央区高砂1丁目7−4 サンケイビル 1F Blent|営業時間:11:00〜24:00
セルフケアとNG行為
| セルフケア | やり方/ポイント |
|---|---|
| 睡眠環境の最適化 | 枕は首の自然なカーブが保てる高さへ。寝返りを妨げない硬さに。 |
| マイクロムーブ | 痛みが落ち着けば、痛みの出ない範囲で小さく可動(20〜30秒×数回/日)。 |
| 温めと運動の順序 | 亜急性期以降は入浴→軽い可動運動の流れで効率的に。 |
| 姿勢リセット | 耳−肩−骨盤が一直線。モニタは目線、肘は約90度。1時間ごとに小休止。 |
| 呼吸の再学習 | 腹式〜胸式のやわらかな連動を1分×数回/日。過呼吸にならない強度で。 |
| NG行為 | 強いストレッチ、患部の強揉み、痛み我慢のトレーニング、長時間同一姿勢。 |
再発・悪化を防ぐコツ
- ヘッドレストは後頭部のやや後方に当たる位置へ。背もたれは倒し過ぎない。
- スポーツはゼロ痛を待たず、専門家の指標に合わせ段階復帰。
- 睡眠・栄養・水分・禁煙など全身管理。有酸素運動で自律神経を整える。
よくある質問
受傷直後は平気でしたが、2〜3日後から辛くなりました。大丈夫?
むちうちは遅発性が珍しくありません。48時間前後で症状が強まることも。軽症でも早期評価をおすすめします。
仕事はいつから復帰できますか?
症状と仕事内容によります。短時間復帰→段階的延長が基本。デスク環境の調整と1時間ごとの小休止をセットで。
強く伸ばすと早く治りますか?
強いストレッチは逆効果のことがあります。痛みの出ない範囲の微小運動と全身連動の回復が近道です。
頭痛やめまい・吐き気もあります。整骨院で見てもらえますか?
まず医療機関で診断を受けてください。危険所見の除外後、許可範囲で整骨院のケア(鎮痛・運動療法・生活指導)が併用できます。
まとめ
- むちうちは頚椎捻挫を中心に、筋・靭帯・神経の複合トラブル。画像変化が乏しくても機能障害は残り得る。
- 症状は痛み以外に頭痛・めまい・しびれ・倦怠感など多彩。遅発性にも注意。
- 急性→亜急性→慢性でゴールを変え、鎮痛→可動→安定化→予防で段階対応。
- 強いストレッチや我慢はNG。やさしい運動と生活改善、必要に応じ医接連携で回復を後押し。
ディスクレーマー(重要)
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。個別の診断・治療方針は医師等の専門家にご相談ください。強い痛み・しびれ・脱力、歩行障害、発熱、排尿/排便障害、激烈な頭痛などがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。







