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代謝を落とさない筋トレの基本

2025年11月6日 【 パーソナルトレーニング

代謝を落とさない筋トレの基本

「年々、太りやすく痩せにくい…」その正体は“代謝のブレーキ”。急な食事制限や自己流のトレーニングは、むしろ代謝を落とします。本稿は、初心者でも今日からできる「代謝を守り高める」筋トレと生活設計を、根拠と実践の両面からわかりやすく解説します。

1. “代謝”の正体を3分で理解する

代謝(Metabolism)は「総消費エネルギー(TDEE)」とほぼ同義で、①基礎代謝(BMR)②活動代謝(NEAT/運動)③食事誘発性熱産生(DIT)の合計です。BMRを押し上げる最大のドライバーは除脂肪体重(筋肉・内臓・骨など)。つまり、筋肉量とその“稼働”を維持・向上できれば、年齢を重ねても代謝の台数は落ちにくくなります。

  • 筋肉=発電所:筋は安静時にもエネルギーを消費。量と質(酸化能・毛細血管)が重要。
  • NEAT=小さな活動:通勤・家事・姿勢変化など。毎日の積み重ねが代謝を底上げ。
  • DIT=食事の処理コスト:タンパク質は熱産生が高い(消化吸収でより多くのカロリーを使う)。

結論:「筋トレ(筋量の保全/増加)」+「NEAT(歩く/立つ)」+「タンパク質中心の食事」で、代謝の3本柱を補強するのが王道です。

2. 代謝を落とす“NG習慣”と回避策

NG1:短期の過度な食事制限

極端なローカロリーは甲状腺ホルモンや性ホルモンの低下を招き、筋肉の分解(カタボリック)を促します。回避策:目安は維持カロリーから−300〜500kcal程度の緩やかな調整。タンパク質は体重×1.2〜1.6g/日を死守。

NG2:有酸素だけ・筋トレなし

長時間の有酸素のみは筋量維持が難しく、BMRが低下しやすい。回避策:週2〜3回は全身のレジスタンストレーニングを軸に。有酸素は20〜30分の補助で十分。

NG3:睡眠不足とアルコール過多

睡眠不足は食欲ホルモン(グレリン↑、レプチン↓)を乱し過食に。アルコールは筋合成と睡眠の質を阻害。回避策:就寝90分前の入浴・ライトオフ・就寝前のスマホ断ちを徹底。飲む日は量と時間を管理。

NG4:フォーム崩壊の高重量

ケガ→運動停止→活動量低下=代謝ダウンの王道パターン。回避策:可動域と姿勢の安定を優先し、“余力1〜2レップ”で漸進する。

3. 代謝を守る筋トレ・黄金ルール

ルールA:全身多関節(コンパウンド)を主役に

スクワット/ヒップヒンジ/ベンチプレス(or腕立て)/ロウ(懸垂/ラットプル)/ショルダープレス。これらは大筋群を一度に動員し、神経系と代謝の両方を強く刺激します。

ルールB:ボリュームは“中”、頻度は“中〜高”

初心者は週3回・45〜60分の全身が最も伸びやすい。1種目あたり8〜12回×2〜3セットで、フォームが崩れる手前で止める。

ルールC:漸進性過負荷は“豆粒級”に

毎回1レップ増やす/合計で+2.5kg載せる/セット間の休憩を5〜10秒短縮する。微差の積み重ねが代謝を落とさない秘訣です。

4. 週3・全身プログラム(45〜60分)

種目 回数×セット 休憩 フォームの要点
スクワット(自重/ダンベル) 8〜12回 × 3 60〜90秒 かかと荷重・胸を起こす・膝はつま先と同方向
ルーマニアン・デッドリフト 8〜10回 × 3 60〜90秒 股関節から折る。背中は中立。お尻を遠くへ
ベンチプレス(or腕立て) 8〜12回 × 3 60〜90秒 肩甲骨は寄せて下げる。肘は外へ張り過ぎない
ラットプル(or懸垂補助) 8〜12回 × 3 60〜90秒 胸をバーへ近づける意識。腕ではなく背中で引く
ショルダープレス 8〜12回 × 2 60秒 肋骨をしめる。真上に軌道を通す
体幹(デッドバグ/プランク) 30〜45秒 × 2 45秒 骨盤ニュートラル、呼吸を止めない

ウォームアップは5〜7分で十分:関節の可動域→軽い心拍上昇→空のバー/軽負荷で動作確認。

5. 家トレ10分:代謝ブレーキを外す“リセット”

  • カウンター・スクワット 12回 × 3(胸を起こしやすい)
  • ヒップリフト 12回 × 3(お尻とハムを目覚めさせる)
  • 膝つき腕立て 10回 × 3(胸と肩前を安全に刺激)
  • デッドバグ 30秒 × 2(体幹の“抗”回旋を活性)
  • 胸椎回旋 左右各10回(猫背で眠る代謝を再起動)

忙しい日ほど、この10分を“最低ライン”として確保。代謝は止めないことが最重要です。

6. 栄養:代謝を守る“PFCの順番”

①タンパク質(Protein)

体重×1.2〜1.6g/日(初心者〜中級)。例:60kg→72〜96g。朝・トレ後・就寝前の3ポイントで分散摂取。食事誘発性熱産生が高く、満腹感も得やすい。

②脂質(Fat)

総カロリーの20〜30%。ホルモン産生の材料。オリーブオイル・青魚・ナッツ・卵など“質”を優先。

③炭水化物(Carb)

トレ前後に厚め、オフ日は控えめ。体力が落ちるほど代謝は鈍るため、運動に必要な糖質は惜しまないのがコツ。

“秋の代謝メニュー”例

タイミング メニュー例 狙い
鮭・玄米・味噌汁(豆腐/わかめ)・りんご タンパク+ミネラルで代謝スイッチON
トレ前 おにぎり+ヨーグルト エネルギー確保&胃負担軽く
トレ後 ホエイプロテイン+焼き芋(小) 合成を強く、回復を早く
鶏むねときのこのソテー・サラダ・スープ 消化良く、脂質過多を回避

「食べて動く→回復する→また動ける」循環こそ、代謝のエンジンです。

7. 回復:睡眠とストレス管理が“代謝の守護神”

  • 睡眠7時間↑:就寝90分前の入浴(10〜15分)で深部体温を調整。
  • ブルーライト遮断:就寝1時間前からスマホ/PCを閉じる。
  • 歩行6,000〜8,000歩:疲労抜きと食欲コントロールに有効。
  • アルコール管理:週1〜2回・少量。就寝前は回避。

睡眠が乱れると食欲・回復・やる気がガタ落ち。「寝るための準備」を毎晩のルーティンにしましょう。

8. 目的別:代謝を落とさない“攻め方”

増やす派(クリーンバルク)

  • 維持カロリー+200〜300kcal、脂質過多を避ける。
  • スクワット・ヒンジ・ロウに投資。週3で“微増”を積む。
  • 夜の炭水化物はトレ日>オフ日。

絞る派(ライトカット)

  • タンパク質を上限寄り(×1.6g)に。筋の保全を最優先。
  • 有酸素は週2回20分。やりすぎで筋力低下は本末転倒。
  • NEATを上げる(階段・立ち作業・こまめな歩行)。

姿勢・ライン重視派

  • 胸椎/股関節/足首の可動域→コンパウンドの効率UP。
  • 背中・お尻を作るとウエストが“相対的に細く”見える。
  • むくみ対策:水・カリウム・塩分のバランスを整える。

9. 年代・性別で変わる代謝の“押さえどころ”

女性(20〜40代)

生理周期で体感が変わるのは自然。強度は“高→中→低→中”の波で。鉄・亜鉛・ビタミンB群を意識し、過度な低脂質はNG。

男性(20〜40代)

胸・背・脚の三大筋群を徹底。夜の炭水化物をコントロールして腹囲維持。飲酒日は筋トレオフに回すのも手。

40代以降

回復力と関節ケアを最優先。フォームの質>重量。足首/股関節/胸椎可動域を毎回チェック。

10. “落とし穴”チェックリスト(3つ当てはまれば要見直し)

  • 朝のタンパク質がゼロ。
  • トレ翌日に極端な筋肉痛→頻度が落ちている。
  • 睡眠6時間未満が週3日以上。
  • 体重だけを指標にし、見た目や記録を取っていない。
  • “毎回全力”で燃え尽き、翌週に繋がらない。

代謝は継続の総和で決まります。100点の1回より、70点の50回。

11. 4週間ロードマップ:代謝を落とさない進め方

トレ 栄養 回復・タスク
Week1 全身×3(自重中心でフォーム習得) タンパク目標達成だけに集中 睡眠7h、写真/採寸/食事ログ開始
Week2 軽負荷追加、合計レップ+2〜3 トレ日炭水化物↑、オフ日は普通 痛みや疲労のパターンを把握
Week3 種目のどれかで重量+2.5kg or 回数+1 夜の間食→プロテイン+果物に置換 姿勢リセット(胸椎/股関節/足首)
Week4 “余力1レップ”で全メニュー安定化 外食は“揚げ→焼き/蒸し”へ調整 進捗レビュー:写真/採寸/主観変化

12. 外食・コンビニの“即チューニング”

  • 主菜は焼き/蒸し/煮物を選び、揚げ物は頻度管理。
  • サイドに“汁物・海藻・きのこ”を足すと満足感↑。
  • コンビニ:サラダチキン+おにぎり+味噌汁で基礎完成。
  • デザート:フルーツ+ヨーグルトが万能。

13. デスクワーカーのための“座りっぱなし対策”

  • 45〜60分ごとに立つ→ヒップヒンジ10回胸椎回旋10回
  • 会議は“立ち会議”を選択。階段利用でNEATを稼ぐ。
  • 午後の眠気は5分の散歩+水分200mlで解消。

“立つ・歩く・伸ばす”の小さな積み重ねが、日中の代謝を守ります。

FAQ|よくある質問

有酸素運動はどれくらい必要?

歩行6,000〜8,000歩を基準に、早く絞りたい場合は週2回20分のジョグ/バイクを追加。ただし筋トレと同日に長時間は避け、別日に回すか短時間に留めましょう。

プロテインは太りますか?

総カロリー内であれば太りません。むしろ満腹感と筋合成を助け、代謝維持に有利です。おやつをプロテイン+果物に置換するのが簡単な始め方です。

サプリは必要?

必須ではありません。まずは食事・睡眠・歩行で8割整います。必要に応じてプロテイン、ビタミンD、クレアチンなどを検討しましょう。

14. まとめ|代謝は“続ける技術”で守れる

代謝を落とさない鍵は、特別なテクニックではなく、止めない工夫です。フォームを整え、微差で進歩し、よく眠り、タンパク質を忘れない。今日から小さく始め、来週も続け、来月に微笑む。体は必ず応えてくれます。

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