寒さに負けない体を育てる|11月のウォーミングアップ学

冷えが強まる11月は「準備運動」がその日の調子を左右します。血流・関節可動域・神経系のスイッチを段階的に入れる“科学的ウォームアップ”で、ケガ予防と代謝アップを同時に。
なぜ“寒い時期こそ”ウォームアップが重要か
- 筋温↑で出力と伸張性↑:1℃上がるだけで筋の収縮効率が高まり、ケガリスクが下がります。
- 神経の反応速度↑:素早い切り返し・姿勢安定がしやすくなります。
- 関節液がなめらかに:関節可動域が広がり、動きが軽く感じられます。
“いきなり全力”は冬のNG習慣。段階設計(循環→可動→活性→課題動作)が鍵です。
11月版:5ステップ“段階式ウォームアップ”(合計10〜12分)
| ステップ | 時間 | 目的 | 方法 |
|---|---|---|---|
| ① 循環スイッチ | 2分 | 全身の血流↑・体温↑ | その場足踏み→足首回し→軽いジョグ。鼻で吸い口から長く吐く。 |
| ② 可動域リフト | 3分 | 関節液循環・ROM拡大 | ダイナミックストレッチ:腕振り、胸郭回旋、ヒップサークル、アンクルロール。 |
| ③ 体幹・呼吸セット | 2分 | 姿勢軸の安定・内圧整備 | 膝立て仰向けで4秒吸い/6秒吐き×6。吐きで肋骨を“内・下”へ。 |
| ④ プライオ軽刺激 | 2分 | 腱・筋の弾性反応スタンバイ | かかと落とし10回×2、軽いバウンススクワット10回。 |
| ⑤ 課題動作プリセット | 2–3分 | 今日のメインへ滑らかに移行 | 上半身日:バンドプルアパート/肩外旋。下半身日:ヒップヒンジ/ラテラルランジ。 |
“寒い屋外→暖かい室内”でも必ず①〜③は行い、体内環境を合わせてから負荷へ。
屋外ラン/ジム/自宅:シーン別カスタム
屋外ラン前(8分)
- 早歩き→軽ジョグ2分、レッグスイング前後/左右各10、肩甲帯回し30秒。
- 流し(加速走)60m×2本で神経を目覚めさせる。
ウエイトトレ前(10分)
- バイク/ローイング2分→可動域3分→ブリージング1分。
- 各リフトの“バーのみ”で2セット、テンポゆっくりで可動確認。
自宅トレ前(6分)
- 階段の上り下り1分→ヒップヒンジ壁タッチ10回→膝抱えロール10回。
“やりがちNG”と修正キュー
- 静的ストレッチのみ長時間→先に動的/循環系。静的はクールダウンへ回す。
- 呼吸を止める→長い呼気で交感神経を落とし、動作精度を上げる。
- 厚着のまま高強度→段階で脱ぐ。過度発汗は逆に冷えを招く。
デスク前の“マイクロ・ウォームアップ”(3分)
- 椅子立ち上がり10回(テンポ3秒下/1秒上)。
- 壁プッシュアップ10回→肩甲骨下制キープ2秒。
- 足首ポンピング30回で末梢循環を促進。
45〜60分に1回これを挟むと、午後のトレの立ち上がりが段違いに楽になります。
クールダウンと“翌日が軽い”ためのケア
- 軽めの静的ストレッチ(各30〜40秒):ハム/腸腰筋/胸。
- 鼻呼吸3分で心拍を落とし、睡眠の質を引き上げる。
- たんぱく質+温かい味噌汁などで体温と回復をサポート。
受診・相談の目安(冬のケガ予防)
- 関節の引っかかり/鋭い痛みが運動開始10分で消えない。
- 冷えると痺れや放散痛が出る(頸・腰由来の可能性)。
- ふくらはぎの違和感が反復する(肉離れの前兆)。
無理は禁物。評価→個別プログラムで“冬仕様の身体”に最適化しましょう。
Blent.BLD(薬院)の“冬対応ウォームアップ”コーチング
AI姿勢分析×呼吸・可動域評価で、あなた専用の段階式ウォームアップを設計。たった10分で、代謝の立ち上がり・フォーム安定・ケガ予防を同時に狙います(〜24:00まで)。
- 初回:筋温を上げる順番/あなたの“詰まり”ポイント可視化
- 2〜6回:競技/目的別に負荷とテンポを最適化
- ホーム用“6〜10分ルーチン”を動画とPDFで提供
Blent.BLD(ブレント)|福岡県福岡市中央区高砂1-7-4-1F(薬院/渡辺通)|営業時間:10:00〜24:00
FAQ|冬のウォームアップ
朝の屋外ラン前、どれくらい時間をかければいい?
最低8〜10分。特に足首・股関節・胸郭の動的可動は省かないでください。走り始めの怪我を大きく減らせます。
静的ストレッチはやってはいけない?
ウォームアップの主役は動的ストレッチと循環系。静的はクールダウンに回すと相性が良いです。







