ばね指(弾発指)とは|原因・症状・やってはいけない対処と改善策

「指が引っかかる」「カクッと弾ける」— 放置せず早めにケアを。
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ばね指とは
指の曲げ伸ばしがスムーズにいかず、特定の角度で引っかかる、その後にバネのように弾ける現象を呈する状態をいいます。
先天的に見られる場合もありますが、多くは日常生活や仕事で手指の酷使が続くことで発症します。
起こる理由(腱鞘炎との関係)

ばね指は腱鞘炎の一種です。腱が通るトンネル状の腱鞘に炎症が起き、腱の滑走が妨げられることで引っかかりが生じます。炎症が長引くと根元(A1プーリー周辺)が肥厚し、腱鞘の内径が狭くなって弾発現象と痛みが強くなります。
| 段階 | 状態 | 自覚しやすい症状 |
|---|---|---|
| 初期 | 腱鞘の軽い炎症 | 朝のこわばり、押すと痛い、だる重い |
| 中期 | 肥厚により内腔が狭小 | カクッと引っかかる、指根元の腫れ |
| 後期 | 滑走障害が強い | 自力伸展困難、強い痛み・夜間痛 |
なりやすい人・場面
- キーボード作業・スマホ操作で特定の指を酷使
- 育児・家事・介護で握る・つまむ・持ち上げる動作が多い
- 妊娠・産後・更年期:ホルモンバランス変化で発症しやすい
- 手先を酷使する職業・楽器・スポーツ
主な症状と進行
- 指根元(掌側)の圧痛・腫れ・熱感
- 朝のこわばり、動かし始めの引っかかり
- カクンと弾発する、自力で伸ばせないことがある
- 放置で疼痛増悪・可動域低下・二次的な指の変形
早期に対応すれば保存的に改善するケースが多い一方、長期放置は拘縮の原因になります。
やってはいけないこと
- 痛いのに無理に反復曲げ伸ばしをする
- 受傷直後から強揉み・長時間の温め(炎症悪化)
- 引っかかりを勢いで外す(腱・腱鞘をさらに傷める)
- 自己判断のみで固定を長期化(拘縮・筋力低下)
セルフケアと初期対応
- 活動量の調整:痛みの出る動作・時間をまず減らす
- アイシング:痛み/熱感が強い時は10〜15分冷却を間欠的に
- 軽い固定:テーピングや簡易スプリントで過負荷を抑制(就寝中も有効)
- 滑走補助エクササイズ:痛みのない範囲での屈伸・腱滑走運動を短時間/高頻度で
- 生活動作の見直し:握り込み動作を減らし、厚めグリップや道具の活用
医療者からおよそ2〜3週間の使用制限を指示されることがあります。指示があれば優先しましょう。
Work Up整骨院の施術アプローチ
- 評価:痛点(A1プーリー周辺)・腫脹・弾発レベル・関節拘縮の有無を確認
- 炎症期ケア:負担軽減の固定、電気/温冷・手技で疼痛・腫脹コントロール
- 滑走性改善:腱鞘周囲の軟部組織調整と腱滑走エクササイズの指導
- 再発予防:作業姿勢・デバイス設定・把持動作の代替案提案
「通院回数は必要最小限」を基本に、短期改善と再発予防の両立を目指します。
指の引っかかり・痛みは早期対応が肝心。まずはご相談ください。
よくある質問
自然に治ることはありますか?
妊娠・産後などホルモン要因のばね指は自然軽快することもありますが、使用量が多い環境では再発しやすいです。早期の負担調整が有効です。
温めるべき?冷やすべき?
熱感・腫れ・痛みが強い時期は冷却、慢性化して硬さが主体の時期は温めと軽い運動で滑走性を高めます。
指を固定すると悪くなりませんか?
短期間の適切な固定は有効ですが、長期固定は拘縮の原因に。期間・方法は専門家の指示に従ってください。
注意事項
本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。強い痛みや夜間痛、指の伸展不能・変形などがある場合は医療機関(整形外科)も併用して評価を受けてください。







