熱中症とは?
猛暑が続く日本の夏、最も注意が必要なのが熱中症です。熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなることで発症します。軽症であれば頭痛や倦怠感ですが、重症化すると意識障害や命の危険につながることもあります。
熱中症の主な原因
- 高温多湿:気温30℃以上、湿度70%以上でリスク急増。
- 水分不足:喉の渇きを感じなくても体は水分を失っている。
- 塩分不足:大量の汗によりナトリウム喪失。
- 体調不良:睡眠不足や疲労時は発症リスクが高い。
熱中症の症状と重症度
重症度 | 主な症状 | 対応 |
---|---|---|
軽症 | めまい・立ちくらみ・大量の汗 | 涼しい場所で休み、水分・塩分を補給 |
中等症 | 頭痛・吐き気・倦怠感・集中力低下 | 速やかに冷却、経口補水液を摂取 |
重症 | 意識障害・けいれん・高体温 | 救急要請し、体を冷やし続ける |
熱中症を予防する具体的な方法
水分をこまめにとる
- 喉が渇く前に1時間ごとに100〜200mlを目安に。
- スポーツや屋外作業時は経口補水液やスポーツドリンクが有効。
塩分をほどよく取る
- 梅干し・味噌汁・経口補水液で補給。
- 過度な水だけの補給は低ナトリウム血症を招く。
睡眠環境を快適に保つ
- エアコンは28℃前後に設定し、扇風機で空気を循環。
- 吸湿性の高い寝具やパジャマを使用。
日中の行動の工夫
- 日傘・帽子・通気性の良い服装で直射日光を回避。
- 外出は朝・夕方の涼しい時間帯に。
冷却グッズの活用
- 首・脇・太ももの付け根を冷却すると効率的に体温を下げられる。
- 保冷剤や冷感タオルを常備。
リスクの高い人への注意
- 高齢者:温度変化を感じにくく、水分摂取が不足しやすい。
- 子ども:体温調節機能が未熟で、短時間で重症化。
- 屋外作業者・スポーツ選手:発汗量が多く、塩分不足に注意。
応急処置の手順
- 涼しい場所へ移動させる。
- 衣服をゆるめ、風を当てる。
- 首・脇・足の付け根を冷却。
- 意識がある場合は水分・塩分を摂取。
- 意識障害や嘔吐がある場合はすぐに救急要請。
熱中症予防チェックリスト
確認項目 | 毎日の習慣 |
---|---|
水分補給 | 起床時・就寝前・外出前後に必ず水分を取る |
睡眠 | エアコンや扇風機で快適な睡眠環境を整える |
食事 | 3食きちんと取り、塩分・ミネラルを補給 |
服装 | 通気性の良い衣服を選び、日傘や帽子を利用 |
休憩 | 屋外活動では1時間ごとに10〜15分の休憩 |
まとめ
熱中症は正しい知識と予防で防ぐことができます。特に夏場や炎天下の外出時は、水分補給・塩分補給・環境調整を意識して生活しましょう。もし症状が現れた場合は早めに応急処置を行い、必要に応じて医療機関を受診してください。